わたしの隣には、何時もひとりの女性がいる。
名前は「七奈」。
普通であれば、それはセフレであったり、恋人であったり、妻であったりする訳だ。
しかし、わたしの隣にいるそれは「便器」と呼ばれる人間。
更に、付け加えると「公衆便所」と呼ばれる牝である。
この公衆便所は、声を掛けられればどんな男でも断らない。
何時でも何処でも誰にでも股を開く。
男は「ちんぽ」としか見做さない。
口に出されたものは、どの様な液体でも飲み込み、どんなに大きな肉棒でも、全ての穴で受け止める。
時には、10人以上の飢えた男達の中に放り込まれ、
時には、巨大な肉棒の外国人に、内臓を抉られ、
時には、下着を頭から被り、アナルからは鈴をぶら下げ徘徊し、
時には、体中落書きだらけで、ナンパされた男にホテルに連れ込まれる。
そんな便器の行動を眺め、わたしは日々薄笑いを浮かべている。
折角なので、この場をお借りして、記憶を記録していきたいと思う。